M&Aとは、英語で合併(Merger)と買収(Acquisition)の頭文字を取ったものです。
一般には、第三者間での合併、営業譲渡、株式譲渡、資本参加などの資本移動を伴う企業提携という意味で用いられます。
中小企業が行うM&Aについても、基本的には、会社や事業の売買なのですが、大企業同士が行うM&Aと異なる特色は、
「事業承継」の要素が極めて強いということです。
M&Aと聞けば、大企業だけが行うものであるとか、マネーゲームのようなものを連想される方も少なくないと思います。
確かに、新聞紙上をにぎわすのはそうした大規模なものやセンセーショナルなものが多いのですが、最近では中小企業も存続と
発展のために、事業や株式の譲渡や買収などを活発に行っています。
しかし、中には会社を売ることにためらいを感じるオーナー社長も多くいらっしゃいます。
オーナー社長にとって会社は自分の分身ではなく、すでに肉体の一部を構成しています。
また、会社を売却する際にこれを切断する痛みには耐え切れるとしても、今まで自分を信じてついてきてくれた従業員や取引先
はどう思うだろうかなど、ウェットな感情に悩まされます。
ここで重要なことは、会社を清算した場合は、事業そのものが消滅するのに対し、会社を譲渡する場合は、事業は継続していく
ということです。従業員や取引先にとって、どちらが幸せかは考えるまでもありません。
しかしながら、会社を売ることを決断してM&Aの相談に来られたときには、すでに手遅れになっているケースも少なくありませ
ん。M&Aは事業強化を図る為だけではなく、会社の清算、倒産を回避する為の手段としても大変有効です。
会社の継承、存続を諦める前に、ぜひ一度ご相談下さい。